散文詩の間へ
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翠玉館玄関へ
愛を唄う
片翼を失っても
天使は凛として羽ばたく。
傷も涙も見せず
微笑みさえ浮かべ
愛を唱う。
冷たい雨がその翼を打っても
貴方を落とすことはできない。
失くした片翼を
嘆く必要は無い。
貴方の飛翔を助ける風になろう。
どこまでも高くどこまでも遠く
貴方の唄が響き渡るように。
愛を唱うに相応しい貴方のために。