散文詩の間へ /翠玉館玄関へ

『孤独と光』




名も知らぬ星

遥か彼方から届いた一つの光

今はもう無いかもしれない光

地球へ届ける気があったか知らないが

私は受け止めた

自分が孤独ではないことを確かめたくて


人は誰しも一人で

多くの思いを抱えては放ち

自分はここにいると叫ぶ

誰かに受け止めて欲しくて


星々の放つ光と

人々の思いは同じものではないが

彼方から届いた光に慰めを求めることは

罪な事ではないだろう