散文詩の間へ /翠玉館玄関へ

『光射す』


損なったもの
奪われたもの
背負った罪
癒えない傷

赦されない罪はない
塞がらない傷はない

ここにある命
守りたいもの
過去に費えた光
守れなかったもの

悔恨に生きるより
歩みを進ませ
復讐に生きるより
費えた光の意志を継げ

弱さは正しさを導き
強さは過ちを導く

命が残った事の意味を……。

道は続いている
神のみぞ知る道か
自ら切り拓く道か

神のシナリオなどいらない
この身体とこの心で
積みも傷も全て受け止め
この先に何があろうとも
この命で生きていく