散文詩の間へ
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『夢想』
夜は必ず明けるがまた陽は沈む。
雨は必ず止むがまたいずれ降る。
線路はどこかで終わっていて、
季節は変わり生命は歳を重ねる。
時は止まらない戻らない。
やり直せたならどんなにいいか。
終わりのないもの、変わらないものを夢想する。
永遠不変の中に真実は見つけられるか。
いつか来る終わりの日までに
望むものをどれだけ手にできるだろう。