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『或る王の恋の唄』


王が想いを寄せるのは、異国の言葉を話す姫。

王の想いは叶わない。

姫の故国滅ぼしたのは、他ならぬ王自身だったから。

手に入れるべく奪ったのに、至要たるものは手に入らない。

姫の憎しみ受けながら、王は姫を慈む。

やがて姫は復讐遂げる。

王は微笑み姫は泣いた。