散文詩の間へ /翠玉館玄関へ

「Save our peace」




幾千幾万の訴えも

たった一人のエライ人の意思には敵わなかった


嘆き悲しむ人々の

祈りはどこへ届くのか

戦い苦しむ人々の

怒りはどこへ向かうのか

歪んだ正義を掲げる人の

導く世界はどこへ向かうのか


己の足元の犠牲には怒りをあらわにし

海の向こうの犠牲には眉一つ動かさない


いつの時代にも歪んだ正義が存在し

同じ事が繰り返される

世界が悲しみと怒りで満ちる前に

この歪みを正さなくては