散文詩の間へ /翠玉館玄関へ

『Sky』



あの空は高く遠い。

でも確かにそこにある。

晴れた穏やかな空に

心和むならまだ大丈夫。

何も損なわれてはいない。

見落としているだけ。

見失っているだけ。

目を開けよう。

耳を澄まそう。

手を伸ばそう。

同じ毎日など無く

世界は驚きに満ちている。

両の目を

両の耳を

両の手を

そして心を開けば

あの空にも届く日が来るだろう。