『吸血鬼たちのクリスマス』

 ある冬の朝。衣裳部屋でヴァルセラ様の衣類を点検していると、メイドのアルラが私を呼びに来ました。
「エストリーさん、ヴァルセラ様がお呼びです。『極めて重大な要件だから急いで来てくれ』と。」
その大仰な呼び出しを聞いた瞬間、胸に広がる嫌な予感を抑えながら頷きました。
「わかりました。このジャケット、ボタンが取れているので付け直しをお願いします。」
アルラにヴァルセラ様のジャケットを渡しヴァルセラ様のお部屋に向かいます。主であるヴァルセラ様は私の恩人でありますが、控えめに申し上げて自由な方。私はしょっちゅうヴァルセラ様の突飛な思い付きに振り回されているのです。とはいえ、決して悪意があるわけではありません。大変な思いをするのは確かですが。今度はどんな突拍子もないことを思い付かれたのでしょうか。頭を振って嫌な予感を振り払い、ヴァルセラ様のお部屋の扉をノックしました。
「ヴァルセラ様、お呼びと伺いました。」
「あぁ、入ってくれ。」
「失礼致します。」
「やぁ、よく来てくれた! お前にしか頼めない、極めて重大な案件があるんだ。」
満面の笑みを浮かべ私を歓迎なさるヴァルセラ様に、内心ため息を吐きながら問いかけます。
「極めて重大な案件、とは何でしょうか?」
「人間たちはこの時期にクリスマスというものを祝うらしいな。」
「そうですね。」
「人間の友人から聞いたのだが、クリスマスにはパーティを開き、大切な人へ贈り物をして共に過ごすのだという。そこでだ。僕らもクリスマスを祝いたいと思う!」
「しかし、クリスマスとは人間にとって聖人の生誕を祝うものですよ。吸血鬼が祝っても良いのでしょうか?」
私の疑問に、ヴァルセラ様はちっちっと小さく舌を鳴らしながら指を振りました。
「そう固いことを言うな。誕生日を祝われて怒る奴がいるかい? そんな心の狭い奴じゃ聖人とは呼ばれないだろう? それに僕は貴族種吸血鬼だ。僕のルーツを辿ればどこかに人間がいるのだから、僕が人間の聖人の生誕を祝っても構わないだろう。」
うまく言いくるめられている気もしますが、反論する要素も無いので頷きました。
「それで、私に何をせよと?」
「うむ、屋敷でクリスマスパーティを開いて僕の大切な人を喜ばせたいのだ。しかしクリスマスパーティといっても、何をしたら良いのかわからない。そこでお前にパーティの準備を頼みたいのだ。」
「それは構いませんが、その『大切な人』というのはどういった方なのですか?」
私の問いにヴァルセラ様は楽しそうな笑みを浮かべられました。パーティの準備と聞いて安心したところへ、嫌な予感が膨らみ始めます。
「それはパーティ当日までの秘密さ。『僕が最も大切に想う者』とだけ言っておこう。パーティはクリスマス当日がいいだろう。」
「当日って、あと二日しか無いじゃないですか!」
「僕の大切な人のためにも、予算は気にせず我が屋敷に相応しい盛大で華麗なパーティにしてほしい。その人への贈り物は僕が用意してあるから、パーティの準備をお前に任せる。使用人たちには、屋敷の仕事は後回しにしてお前を手伝うよう言ってあるから、頼んだよ。」
さぁ行った行ったとばかりに手を振るヴァルセラ様にお部屋から押し出され、私はため息を吐きました。あと二日で、ヴァルセラ様の最も大切などなたかを喜ばせるための、盛大なパーティの準備をしなくてはなりません。みなさんが手伝って下さるというのはありがたいですが、お屋敷の仕事を後回しにさせてでもヴァルセラ様が喜ばせたい方とは、一体どんな方なのでしょう。交友範囲の広いヴァルセラ様は、年齢や性別、種族も問わず多くの方と交流があります。友人に恋人、その関係性も様々です。おおよそヴァルセラ様の交友関係は把握していますが、誰に対しても等しい態度で接しておられると思っていたのに、それほど特別に想う方がいらっしゃったとは。思い返してみても皆目見当がつきません。しかし悩んでいる時間はありません。私が吸血鬼になる前の記憶はずいぶん薄れていますが、どうにか記憶を辿ります。クリスマスパーティといえばやはり豪華な料理は欠かせません。料理長のセイオンさんにお願いしましょう。厨房へ向かうと、調理器具の手入れをしているセイオンさんに会えました。元は人間のシェフだったそうで、吸血鬼になった後、その腕をヴァルセラ様に見込まれお屋敷の料理人になったそうです。吸血鬼になってからもお屋敷で働いている年月も私よりずっと長く、とても頼りになる方です。
「おはようございます、セイオンさん。急で申し訳ないのですがご相談したいことがありまして。」
顔を上げたセイオンさんは笑みを浮かべて頷きました。
「おはようございます、エストリーさん。聞いてますよ、クリスマスパーティのことでしょう?」
「えぇ。ヴァルセラ様が『大切な人を喜ばせたい』とのことで、二日後のクリスマスパーティの料理をセイオンさんにお任せしたくて。よろしいでしょうか?」
「もちろん、任せて下さい! ヴァルセラ様の大切な人のためとあっては、腕の振るい甲斐がありますよ。」
私より長くヴァルセラ様の下にいるからでしょう、ヴァルセラ様の最も大切な方についてセイオンさんは解っているようです。
「セイオンさんはその人をご存じなのですか?」
「うん? あぁ、いや、その、ヴァルセラ様が大切に想う方であれば、ヴァルセラ様と同等だってことですよ。」
何やら言葉を濁しているようにも感じましたが、セイオンさんの料理の腕前を思えば、その方も喜んで下さるでしょう。
「ありがとうございます。急で申し訳ありませんがよろしくお願いします。」
「エストリーさんが謝ることないですよ。ヴァルセラ様の思い付きは今に始まったことじゃないですからねぇ。」
「そうですね。」
苦笑いを交わしながら再び礼を言って厨房を後にし、他に何が必要か考えます。パーティならクリスマスらしい装飾も必要ですね。クリスマスツリーは必須ですし、花もあるといいかもしれません。庭師のギービスさんに相談しましょう。彼はお屋敷の庭すべての樹々や花を管理している庭師です。ヴァルセラ様がここにお屋敷を建てた頃からお庭の管理を任されている大ベテランで、彼の下で学んでいる者も多くいます。彼を探し庭へ出ると、ガラス張りの温室でバラを剪定しているギービスさんを見つけました。私が温室を訪れたのに気づきギービスさんは顔を上げました。
「おう、あんたか。」
「おはようございます、ギービスさん。急で申し訳ないのですがお願いしたいことがありまして。」
「あぁ、クリスマスパーティとやらのことだろう? 俺にできることなら何でも言ってくれ。」
「ありがとうございます。パーティで飾るもみの木とお花の用意をお願いしたいのですが。」
「あぁ、裏庭にちょうど良さそうな木がある。ヴァルセラ様の許可は取ってあるから、広間に運んでおこう。庭師の若いのに手先の器用な奴がいるから、ツリーの飾りつけはそいつにやらせよう。俺から話しておく。花も見栄えのするのを見繕って飾っておこう。」
「何から何までありがとうございます。助かります。」
「気にすんな。みんなあんたのためなら喜んで力を貸すさ。」
「みなさんが?」
「あぁ、あんたは屋敷へ来てすぐにヴァルセラ様直属の従者になった凄い奴だ。みんなあんたを尊敬してるぞ。」
「それは、私がみなさんのように何かに秀でていないからだと思います。」
「ふむ。まぁ、そんなに自分を卑下しなさんな。ヴァルセラ様が自分の側に置くってのいうは、相当な信頼の証だ。」
そうなのでしょうか。全く覚えはないのですが。しかし今はそんなことで悩んでいる場合ではありません。ギービスさんに再び礼を言って邸内に戻りながら考えます。クリスマスパーティと言えば何か催し物も必要でしょう。とはいえ、どなたのためのパーティなのかわからないので、何をしたら良いか見当もつきません。パーティの催し物、と言えばヴァルセラ様のご友人であるエイビックさんのことを思い出しました。役者を志しているという人間の若い男性です。演劇の世界に携わっていらっしゃる方なら、アイデアを頂けるかもしれません。あの方に相談してみましょう。以前、カジノでお会いした時に住んでいる所を伺ったので、訪ねてみることにしました。約束も無く会いに行っていいものか不安ですが、他にこのような相談をできる人物に心当たりはありません。外出することをヴァルセラ様とみなさんに伝えて街へ出ました。街の中心部から少し離れた住宅街にエイビックさんの家があります。似たようなレンガ造りの家が並ぶ通りを歩き、エイビックさんの家に辿り着きました。果たしていらっしゃるでしょうか。恐る恐る呼び鈴を鳴らすと、よく通る声が聞こえすぐにドアが開きました。
「あれ、エストリーさん! ようこそおいで下さいました。どうぞ上がって下さい。」
「突然お邪魔してしまって申し訳ありません。」
「いえいえ、クリスマスシーズンに忙しい身ではないので大丈夫ですよ。」
自虐的なことを言いながらも快活に笑うエイビックさんに居間へ案内され、淹れて頂いたお茶を一口飲んで私は話を切り出しました。
「実はですね、エイビックさんにご相談がありまして。」
ヴァルセラ様が大切な方のためにクリスマスパーティを開きたいと言い出し準備をしていると説明し、パーティの催し物について相談しました。
「お屋敷で初めてのクリスマスパーティですか。楽しそうですね。パーティの催し物かぁ……。」
「ヴァルセラ様がその『大切な方』について何も教えて下さらないので、何が喜ばれるのか見当が付かず困っているのです。」
「あぁ……、なるほど。そうなんですね。」
私に視線を移しエイビックさんが笑みを浮かべました。その表情が何やらヴァルセラ様の笑い方と似ているような気がしたのは気のせいでしょうか。
「あの人らしい話ですけど、それじゃ困ってしまいますね。」
そうだなぁ、と呟きながら考えて下さるエイビックさん。出会って間もないのに力になって下さって本当にありがたいです。
「だったら、エストリーさんならどんなクリスマスを過ごしたいかって考えてみたらいいと思います。エストリーさんの判断なら、喜んでもらえると思いますよ。ヴァルセラさんも、エストリーさんの判断を信頼してるからゆだねているんじゃないですかね。」
「私の判断、ですか?」
たしかに、何の手掛かりもないのですから私の判断でやるしかないかもしれません。
「えぇ。エストリーさんは以前どんなクリスマスを過ごしたんですか?」
私が人間だったころの記憶は薄れていっていますが、遠い記憶を呼び起こし思い出したことがありました。
「そうですね。クリスマスには毎年、家族や友人と音楽会に出かけていました。クラシック音楽もはやりの音楽も好きで、一年の楽しみにしていました。」
「音楽会、いいですね! ならちょうどいい。僕の友人にヴァイオリニストがいるんです。僕と同じくプロを目指してる奴で、幅広いレパートリーを持ってるからきっと盛り上がりますよ。あいつも『クリスマスなのに暇だ』って嘆いてたから喜ぶでしょう。近くに住んでるから依頼しておきますよ。」
「ありがとうございます! 助かります。『予算は気にしなくていい』と言われていますので、報酬ははずみますとお伝え下さい。」
「パーティの催しに僕を頼ってくれて嬉しいですよ。僕もパーティにお邪魔させていただいていいですか?」
「えぇ、エイビックさんがいらしたらヴァルセラ様も喜ばれます。ぜひいらして下さい。」
それからの二日間は、みなさんと買い出しに出かけたりお屋敷の飾りつけをしたり、エイビックさんが紹介して下さったヴァイオリニストのソモンさんと、ヴァルセラ様を交えての打ち合わせ、手が回らなくなっているみなさんの日常の仕事を行ったりと大忙しでした。そして迎えたクリスマス当日。広間には美しい大きなクリスマスツリーが飾られ、お屋敷中にポインセチアやクリスマスローズなどたくさんのお花が飾られてとても華やかです。広間の大きなテーブルにはスープに七面鳥やローストビーフ、カットされた果物、綺麗にデコレーションされたケーキが並んでいます。どれもこれも美味しそうです。ヴァルセラ様のお気に入りである高級ワインやシャンパンも振舞われるようです。夜になって、ヴァルセラ様がみなさんを広間に集められました。
「みな、いつもありがとう。今夜はおおいに楽しんでくれたまえ。メリークリスマス!」
乾杯しパーティが始まります。無事に開催できて良かったと胸を撫でおろしました。ヴァルセラ様が自らボトルを手に、みなさんのグラスへシャンパンを注いで回っていらっしゃいます。慌てて手伝おうと傍へ行くと、ヴァルセラ様は笑って私を制止されました。
「今日はいいんだよ。お前も飲んで食べて喋って笑って、楽しんでくれ。」
さぁ、とシャンパンを勧められ私もグラスを取りました。細かい泡がたちグラスが満たされていくのを見つめていると、私の心も喜びで満たされていくようでした。みなさんもグラスを手にお喋りに興じたり、豪華な料理を堪能したりと、パーティを楽しんでいます。お言葉に甘えて、私も料理を手に取りみなさんの輪の中に加わりました。
「今夜はスペシャルゲストを招いている。わが友であり未来の偉大な音楽家、ヴァイオリニストのソモンだ。」
しばらくして、お招きしたヴァイオリニストのソモンさんが紹介され、広間に用意した舞台に上がられました。大仰な紹介に照れくさそうな笑みを浮かべながら、みなさんに挨拶をされ演奏が始まります。荘厳なクリスマスソングや今はやりの歌曲が次々と奏でられ、みなさんから歓声があがります。美しい音色に感嘆の声があがり、彼の端正な顔立ちに頬を染めているメイドもいるようです。ソモンさんがエイビックさんを舞台に呼ぶと、ソモンさんの演奏に合わせてエイビックさんがダンスを披露されました。優雅なバレエから情熱的なジャズダンス、しなやかなエイビックさんのダンスに大きな拍手が沸き起こります。お二人の演奏とダンスが終わると広間は大喝采に包まれました。一礼するお二人に私も夢中で拍手を送ります。気が付くとヴァルセラ様がすぐ隣に立っていらっしゃいました。
「最高のパーティだ、お前のおかげだよ。ありがとう。」
「いえ、みなさんのお力です。」
そういえば、ヴァルセラ様が喜ばせたいという最も大切な方はまだいらしていないのでしょうか? お屋敷には私を含め従者のみなさんとヴァルセラ様、お招きしたエイビックさんとソモンさんしかいらっしゃいません。
「ヴァルセラ様、パーティを開いて喜ばせたいと仰っていた大切な方はまだいらしていないのですか?」
私の問いに、ヴァルセラ様は呆れたような笑みを浮かべ大仰な仕草で肩をすくめられました。
「やだなぁ、まだ気づいていないのかい? エストリー、お前のことだよ。」
「私、ですか?」
「このパーティは何よりもお前のために企画したんだ。いつもお前は全力を尽くしてくれている。仕事は早いし屋敷全体のことをよく考えてくれている。お前には本当に感謝しているよ。」
「そんな、私など他のみなさんに比べたらまだまだ……。秀でた才もないですし……。」
「そんなことはない。屋敷の日々がうまく回るのも、僕がありのままの僕でいられるのも、お前がいてくれるからだ。」
私達のやり取りに気付いたのでしょう、いつの間にかみなさんが私達を囲むように立っていました。ヴァルセラ様の言葉にしきりに頷いています。
「みな、このわからず屋の頑固者に何とか言ってやってくれ。」
ヴァルセラ様が苦笑しながらみなさんを見回します。
「だから自分を卑下しなさんなと言っただろう。」
「わたし、エストリーさんのおかげでお屋敷に早く馴染めたんですよ。」
「ヴァルセラ様の急な思い付きを叶えられるのは、エストリーさんの気配りや行動力のおかげです。」
みなさんの言葉に、私はそれほどお役に立てていたのだと感じ、静かに喜びが沸き上がりました。感激する私にヴァルセラ様は満足そうに微笑まれます。
「これで解ってくれたかい? そこでだ、僕からエストリーに贈り物がある。」
「私に贈り物ですか?」
「お前は僕の従者(バレット)からこの屋敷の執事(バトラー)に昇格だ!」
「それは……。」
「どうした? 不服かい?」
「いえ、あの、それは、今まで以上に仕事が増えるということなのでは……?」
私の言葉にヴァルセラ様は再び呆れたような笑みを浮かべれられました。
「そうともいうが、執事は僕に次いで権限のある地位だ。僕と同様にみなを動かせるし、みなもお前のためなら進んで力を貸すだろう。パーティの準備を進めるお前を見ていて確信した。お前に屋敷の全てを任せても大丈夫だと。」
「そんな重大なお役目が、私でいいのですか? 私よりも長く仕えている方もいらっしゃるのに。」
「もちろんだとも。そうだろう? みんな。」
「あぁ。年功序列なんて人間の思考だ、俺達はそんなもの気にしないさ。」
「頼りにしてます、エストリーさん。」
ヴァルセラ様の言葉にみなさん一斉に頷いていて、喜びと同時に緊張も押し寄せてきます。
「ありがとうございます、謹んでお受け致します。」
「まぁ、そんなに気負わず、これからもよろしく頼むよ、エストリー。」
「はい、私の方こそ今後ともよろしくお願い致します。」
「もう一つ、贈り物がある。アルラ、頼むよ。」
「かしこまりました。」
一礼したアルラが広間の隅から、赤い包装紙に包まれた長く平たい箱を抱えてきました。装飾の幕の陰に隠してあったようです。
「どうぞ、エストリーさん。」
「ありがとうございます。開けてもよろしいですか?」
「もちろんだとも。」
テーブルの隅に箱を置いてそっと包みを解き、箱を開けました。
「これは……!」
中身はオーダーメイドと思われる黒のスーツ一式でした。手触りから上質な物と解ります。
「こんな高価な物を頂いてよろしいのですか?」
「お前には私と同様、ジェントルマンでいてもらわなくてはならないからね。」
「ありがとうございます、ヴァルセラ様に恥じないよう、精一杯、務めさせて頂きます!」
微笑むヴァルセラ様、みなさんの温かい拍手。感激に手が震えます。
「さぁ、今日は夜明けまでクリスマスパーティを楽しもうではないか!」
ヴァルセラ様の言葉に歓声が上がります。パーティは私のためだけではなく、みなさんへの労いも含まれているに違いありません。ソモンさんの演奏が再び始まりました。エイビックさんがメイドの一人の手を取って踊り始めると、あちこちでダンスのペアができあがります。こんなにも楽しく幸せなクリスマスは、これまで経験したことがありません。そういえば、十数年前にヴァルセラ様と出逢ったのも、クリスマスシーズンの夜だったと思い出しました。これらは、クリスマスの奇跡と言って良いでしょう。


END


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