散文詩の間へ
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翠玉館玄関へ
『Words』
言葉が宙に浮いていた。
吐き出されず飲み込まれる事もなく、行き場を無くした言葉達。
それらは悲しみや怒りを孕んでいて、触れると心がひりりと痛んだ。
かつて傷つけてしまったあの人は、こんな悲しい痛みを抱えたんだと、
あの時に気付ければ良かったのに。