散文詩の間へ /翠玉館玄関へ

『闇の中から』


大切なもの達を守りたい一心だった
その想いだけで必死に戦っていた

それが他のものを傷つけ損なう事になるなんて
思いもしなかった

何も傷つけず損なわず生きようとするのは綺麗事か?
損なうことが罪悪ならばこの世界は咎人だらけ

力とは強さとは何か?
力無きものは奪われてもそれが運命と切り捨てられる

運命とは何だ?
世界の秩序は神が定め
全ては予め決められた事なのか?
生も死も神のシナリオ通り?

願いは何だったのか

失われたものは

守りたいものは

何のために

答えはどこに……。


          光射す……